(注1)電子書籍の注釈は読みやすかったりする

2014年に電子書籍専用端末のKindle Paperwhite(PW)を購入して以来どっぷりAmazonに浸かっている。漫画とか雑誌などの固定レイアウトの書籍を読むのは画面が小さくてつらいが(そっちはセール時に5000円くらいで購入したFireタブレットを使用)、小説を読むのにはPWが圧倒的に楽だ。

前回の記事『騎士団長殺し』が電子書籍で出ない件について - hspqgy5’s diaryでつらつらと電子書籍の利点について述べた。その中でも特に伝えたいのが、註釈が読みやすいということ。

PWに限るけど、これには本当に感動した。

人文書はもちろん、小説でも海外古典作品とか読んでると、語句や文に対する当時の時代背景とか頻繁に注釈がついてる。

その場合、紙の本だと各章か本の末尾に注釈がまとめてあるので、注釈があればいちいちページをめくって、注釈の番号探して読んで、また本文に戻って、また注釈があったら……という感じになる。

これだと注釈読んでたらストーリーに全然集中できない。そのため、自分は注釈を読まない場合がほとんど。

でも、このバーナード・ショーピグマリオン』(光文社古典新訳文庫)ピグマリオン (光文社古典新訳文庫)の場合、

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最初から注釈かよ!

いきなり読む気が削がれるわ。でも、これはなんか気になるな……

そんな時にPWだと注釈番号をタップするだけで、

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この通り、画面下に注釈が出てくる(本文の下の方に付ける注釈を脚注というらしい)。これだとワンタップで注釈を参照できるし、本文と同じページで読めるから、ストーリーを追うのを邪魔しない。しかもこの『ピグマリオン』は注釈にタイトルの意味が書いてあってかなり重要だったりする。

ただ、同じ本でもFireタブレットだと脚注が出ずに、後注にジャンプするだけなのが残念。そもそも、たまに注釈へのリンクさえ貼ってない本もあるし。

まあ、電子書籍にはこんな便利な機能もありますよと言いたかったのです。

最後に、ナボコフ『青白い炎』の電子書籍版が出たら、この機能がどうなるか非常に気になるので出してください。

青白い炎 (岩波文庫)